Troubleshooting¶
ithyno 使用中に遭遇しやすいエラーとその回避方法をまとめます。
claude --resume <uuid> が No conversation found with session ID で失敗する¶
症状
Dashboard を開いた時、埋め込みターミナル (Electron/Browser の xterm、または VS Code Terminal) に:
$ claude --resume 1c79f6ee-689a-4988-a184-3cef5aec7308
No conversation found with session ID: 1c79f6ee-689a-4988-a184-3cef5aec7308
と表示され、Claude Code が起動しない。
原因
ithyno はプロジェクトごとに <project>/.ithyno/ に UUID を保存し、
- 初回起動時:
claude --session-id <uuid>(Claude Code 側にセッションを作成) - 2 回目以降:
claude --resume <uuid>(作成済みセッションを再開)
の 2 段構えで Claude Code のセッションを引き継ぎます。 このファイル名は起動チャネルによって異なります。
- Electron およびブラウザ (サーバーの PTY 経由) —
.ithyno/session-claudeに保存されます。古いプロジェクトの.ithyno/session-idもフォールバックとして読み込まれます。 - VS Code 拡張 —
.ithyno/session-idを直接読み書きします。
しかし Claude Code の内部ストレージは ユーザーが少なくとも 1 通メッセージを 送るまでセッションを永続化しません。初回に:
- ターミナルに
claude --session-id <uuid>は流れたが - ユーザーがまだメッセージを送信していないうちにターミナルを閉じた、 もしくは VS Code/Electron を落とした
というシーケンスだと、Claude 側にはそのセッション ID の記録が存在しないまま、ディスク上のセッションファイル(Electron/ブラウザの場合は .ithyno/session-claude、VS Code の場合は .ithyno/session-id)にだけ UUID が残る、という状態になります。次回起動時に
--resume するとその UUID は「知らないセッション」と見なされ上記エラーで
落ちます。
回避方法
該当プロジェクトのセッションIDファイルを削除して再起動してください。現在のファイル名と古いフォールバックの両方を削除するには以下のコマンドを実行します。
rm -f <project>/.ithyno/session-claude <project>/.ithyno/session-id
Dashboard を開き直すと拡張が新しい UUID を発行して claude --session-id
<new-uuid> に戻ります。今度は ターミナルに 1 通でも何か送信してから閉じる
ことで Claude 側にセッションが永続化され、以降の --resume が成功する状態に
なります。
恒久的に自動起動を避けたい場合
VS Code 拡張なら ithyno.terminalStartup を明示的に上書きできます:
"claude"— 毎回 fresh の Claude を起動 (セッションを引き継がない)"claude --continue"— 直前のディレクトリ内セッションを継続 (Claude Code の従来挙動)""(default) — 上記の session-id 自動管理を使う
Electron / Browser の場合は現時点で config フックが無いため、
.ithyno/session-claude (および存在する場合は古い .ithyno/session-id) の削除で対処してください。
埋め込みターミナルに claude --continue を送りたい¶
ithyno.terminalStartup (VS Code 拡張の設定) に claude --continue を書けば
上書きされます。ただし fresh プロジェクトで --continue を実行すると
No conversation found to continue で失敗するため、上記 session-id 自動管理
を推奨します。
ElectronまたはBrowserで埋め込みManagerターミナルが表示されない¶
Electronと直接Browser modeはサーバーのネイティブPTY backendを使用します。
PTYを利用できない場合でも、ダッシュボード自体は起動を継続します。
/api/healthを確認し、terminal.available: falseと表示される場合、埋め込み
Managerターミナルは非表示になりますが、その他の機能は利用できます。
多くの場合、現在のOS、アーキテクチャ、またはNode.js versionに対応する
@homebridge/node-pty-prebuilt-multiarchを読み込めていません。対応するNode.js
versionを使用し、アプリケーションまたは依存関係を再インストールしてください。
VS Code Extensionは埋め込みPTYではなくVS Code native Terminalを使用するため、
terminal.available: falseでもVS Codeのターミナルは利用できます。
Windowsのターミナルで行った変更がダッシュボードへ反映されない¶
ithynoサーバー(またはVS Code extension host)とAgent CLIを同じ環境で 実行してください。
- 両方をWindows nativeで実行する、または
- 両方をWSL内で実行する。
片方をWindows、もう片方をWSLで実行しないでください。この境界をまたぐ ファイル監視は不安定なため、Agentによる編集をダッシュボードが検出できない 場合があります。Windows nativeのターミナルには、ConPTYを利用できる Windows 10 version 1809以降が必要です。
VS Code 拡張の Dashboard 起動時に "did not observe launch URL within 20000ms" が出る¶
ithyno サーバー (bin/ithyno.js → tsx server/index.ts) のコールドスタートが
タイムアウトを超過しています。View → Output → ithyno チャンネルで
サーバー側のログを確認してください。多くは:
Cannot find module— VSIX パッケージング時の依存解決失敗EACCES— 権限問題
VS Code 拡張はウィンドウごとに新しくランダムなポートを割り当てるため、VS Code ウィンドウ間でのポート競合は発生しません。port already in use エラーは、すでにデフォルトポート 4321 で他の ithyno プロセスが起動している状態で、ターミナルから直接 CLI 起動した(CLI モード)場合にのみ発生します。
いずれもログに明示されるので、その内容を issue に貼ってください。
ithyno: New Project で作ったフォルダが空のまま¶
Onboarding パネルが完了する前に閉じた可能性があります。ithyno 側は
onboarding-close を受けてもサブプロセス (openspec init の npx) を kill
しないため、途中終了だとフォルダが不完全な状態で残ります。フォルダを削除
してやり直してください。
macOSのElectron AppでAgyが起動しない¶
macOSでは、Agyの画面を正しく表示するため、Electron AppのManagerターミナルを tmuxでラップする必要があります。
- tmuxが未インストールの場合はインストールします。
brew install tmux
- Settings → Executionを開きます。
- Wrap Manager terminal in tmuxを有効にします。
- Managerターミナルを再起動します。
子エージェントに指定したAgyの処理が終わらない¶
Agy Workerは、Agy ManagerからAgyネイティブのinvoke_subagent機構で委譲する
場合にのみ対応しています。現在、Agy以外のManager CLIからAgy Workerを呼び出す
ことはできません。
まれにAgyからAgyへのdispatchでも、invoke_subagentではなくサーバー側の
AgentRunnerを経由してWorkerが起動され、処理がハングすることがあります。
次の点を確認してください。
- ManagerのCommandが
agyになっている - Agy Workerが
invoke_subagentから起動されている - 対象Workerが
POST /api/agents/runへルーティングされていない
AgentRunnerが選択されていた場合はそのジョブを停止し、invoke_subagentを使用して
再度dispatchしてください。
macOSにElectron Appをインストールしたが起動しない¶
macOSにアプリの起動を止められる場合は、最初に公式のithynoリリースから取得した ファイルであることを確認し、次のコマンドでダウンロードファイルの隔離属性を 解除します。
xattr -cr /Applications/ithyno.app
コマンド完了後、ithyno.appをもう一度起動してください。